イプクレス・ラウンジ

イプクレス・ラウンジ

[業種]大分類:宿泊業,飲食サービス業 中分類:飲食店 小分類:バー,キャバレー,ナイトクラブ

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隠れ家バーとキッチンカー、そしてアパレル・ブランドを複合展開

スウィンギング・ロンドンをテーマにバーとファッション

イプクレスは1966〜68年頃の「スウィンギング・ロンドン」と呼ばれたサブカルチャーをモチーフとしてアパレル・ブランド(イプクレス・モッド・ファイル)、BAR(イプクレス・ラウンジ)、キッチンカー(イプクレス・トラベラー)を三本柱として展開しています。 その拠点となるイプクレス・ラウンジは、向島の住宅街の一角にある小さな隠れ家的なバーです。英国ヴィクトリアンパブをイメージした空間で、人気メニューはイエルバブエナ(キューバミント)を用いた創作モヒート。 イプクレス・ラウンジの上階は、アパレル・ブランド「イプクレス・モッド・ファイル」のアトリエ。ここでカスタムオーダーシャツを中心とする受注製作を行っています。一方、クラシックミニをカスタマイズしたキッチンカーは、週末に隅田公園そよ風広場で営業中です。 日本中で、アパレル、バー、キッチンカーという組み合わせでの事業展開は極めて稀だと考えられます。こうした展開に至った経緯などを探ってみましょう。



イプクレスのこだわり

  • メンズシャツ

    66〜68年のロンドンで流行ったシャツがベストと考える阿部さんがたどり着いたシャツは、襟の形がラビットカラーで14cmあることが大きな特徴。鮮やかな色調、デザインの生地で個性を演出します。

  • 創作モヒート

    概念を壊す創作モヒートは、ラムの代わりにブランデーやエルダーフラワー、マスカットのリキュールなどを用いることも。ミントにもこだわり、イエルバブエナは、千葉県内の農園から直接仕入れています。

  • フードメニュー

    ドリンクだけではなくフードメニューも充実。英国パブの定番、フィッシュ&チップス、手羽先の中に餃子を詰めて揚げた手羽先餃子、生姜焼きをご飯の上に乗せたポークジンジャーライスなど、お酒のつまみはもちろん、しっかり食べることもできます。

危機を逆手に、ファッションマスク&キッチンカー

そんな中で直面したのが、コロナ禍だったのです。2020年3月、イプクレス・ラウンジは長い休業に入りました。 「自分は逆境に強い。何でも前向きに捉える」という阿部さんは、店を休業すると、これまでのシャツづくりでストックしておいた大量の端切れ生地を用いて、ファッション・マスクを製作することとしました。これをSNSで紹介すると大きな反響で、「まさにバズった」と振り返る阿部さん。1枚1,000円でネット通販を開始したところ、新聞やテレビでも紹介され、あっという間に2,000枚を販売。1枚に付きドリンクチケットを1枚付け、営業再開後にはバーで利用できるようにしました。 この売上を投入して、製作したのがキッチンカーです。それも普通に作ったのでは面白くないというので、1966年式のモーリス・ミニ・トラベラーを購入し、それを自らカスタマイズして隅田公園そよ風広場でモヒートなどドリンクを販売するようになりました。この試みは「世界最小のキッチンカー」と話題を集め、今では常連も多くいるそうです。 「ピンチはチャンス。まずはアクションを起こすのが自分の信条」


レディースの展開もスタート

コロナ禍の収束は不透明ですが、阿部さんは既に次の展開を考えています。 まず、2台目のキッチンカーを製作する予定です。ビートルズがデビュー当時、バンドワゴンとして利用したルーツ社のカマーという商用バンを既に購入、デビューも近い。 また、イクプレス・モッド・ファイルでは、これまでメンズシャツをメインに製作してきましたが、レディースラインの展開をスタートします。イプクレス・ラウンジの女性スタッフが制服として着用するドレスは阿部さんがデザインしたものですが、これからは一般オーダーも受けることとしました。 バー、ファッションブランド、キッチンカーという展開の今後が、ますます楽しみになりそうです。

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