カフェ iKKA

カフェイッカ

[業種]大分類:宿泊業,飲食サービス業 中分類:飲食店 小分類:喫茶店

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お茶カフェを中心に1棟まるごとのお店

押上の一角にある「一軒家カフェikkA」は、1階に紅茶を中心とするお茶カフェ、ギャラリーと手づくり雑貨販売、2階に古本屋、キャンドルショップ、ワークショップコーナーなどをコラボレーションさせた、一軒まるごとのお店です。 オープンは東日本大震災の直前に当たる2011年1月。店主のとよしまちえさんは「おばあちゃんのお家のような、懐かしいお家を探していて、1棟で何かするような感じをイメージしていました。いろいろ探したのですが見つからず、やっと見つけたのがスカイツリーオープン前の押上だったのです」と振り返ります。築50年超えの一軒家の2階は和室になっていて、まるで「おばあちゃん家」のようで、とよしまさんの描いていたイメージにぴったりで即決。「どんなときも帰ってきたくなる家のようでありたい」との思いから、「ikkA」と名付けました。床のみプロに施工してもらったが、壁のしっくいやタイルなど友人とともにリノベーションして、オープンにこぎ着けたといいます。



1階のカフェは、大きなソファもあるゆったりとしたレイアウト。「できるだけゆっくりしてほしい」との思いから、テーブルとテーブルの間隔も広くしてあります。

前職で紅茶専門店に勤めていたとよしまさんのノウハウを生かしカフェはお茶のみで、紅茶をはじめハーブティー、フレイバードティー、ミルクティー、烏龍茶、薬膳茶など全部で50種類ほど。それだけに特徴のあるお茶も数多くラインナップされています。

カフェのお客様からの紹介を通して仕入れるようになったケニアの紅茶は、マイルドな中にもすっきりとした渋みとフレッシュな味わいがハーモニーを醸し出し極めて美味、しかも無農薬。豊饒な土地と寒暖差の激しい高地の過酷な風土が産み出した絶品茶です。

また、薬膳茶は薬膳コンシェルジュがブレンドしたものを使用し、通年用と春夏秋冬それぞれのブレンドがあります。ほうじ茶をベースにしたミルクティー仕立てのごぼう茶、緑茶ベースのりんごのお茶なども人気。お茶の種類はオープン時よりも増えていますが、それは人と人の新たな出会いと発見がもたらしたものです。

魅力的なお茶が多く、注文に迷ってしまいそうですが、とよしまさんは「『どんな気分ですか?』と聞いてお出しすることも多いですね。『今日はすっきりしたい』『癒されたい』などの気分を聞き、『なら、これとこれがおすすめですよ』とメニューをご案内することもあります」と語っています。

また、カフェの一角には雑貨コーナーが設けられ、手づくり作家やアーティストの作品が並べられています。とよしまさん自身がものづくりを目指していた時期もあるそうで、さまざまなアート作品のギャラリースペースでは、年に1回は自らの作品を展示するそうです。

お茶の美味を極める多彩なメニュー

  • お茶づくしランチプレート

    すみだモダンに認証されたメニュー。黒豆茶で炊いた茶飯、ケニア紅茶で煮込んだチャーシュー、プーアル茶玉子、季節のキッシュをワンプレートにしたお茶尽くしのランチ。

  • 紅茶パフェ

    新たにメニューに加わったパフェも好評。ケニア紅茶のゼリーやチャイ、マンゴーソース、ドライフルーツなどをコラボさせた、盛りだくさんのパフェです。

  • ルイボスティー

    ちょっと癖のある独特な味わいが苦手という人も多いルイボスティーですが、ikkAでは癖と雑味がなく、とても美味。雑味がないハイビスカスティーも好評です。

地域コラボでの商品開発から始まる新たな展開

コロナ禍に見舞われた2020年、ikkAは、墨田区によるクリエイターとのマッチング事業を活用し、クリエイターとのコラボレーションによって新商品を開発し、ネット通販事業に乗り出しました。 新商品は、ルイボスティー、ハイビスカスティー、ケニア紅茶の3種類の紅茶を12種類のアート作品でそれぞれ彩り額縁に見立てたパッケージに入れたものです。「コロナ禍にあえいでいたとき、打開策として挑戦しました」ととよしまさん。海外でも人気のイラストレーター、オオノマユミさんの作品を使用。中身の紅茶を飲み終わった後も、インテリアとして飾りたくなるし、アートカードをメッセージカードとして楽しむことも可能な洒落たパッケージです。通販事業が好調に滑り出すなか、錦糸町マルイで実施された催事「スミナツオレンジマルシェ」への出品も実現しました。 さらに、カフェのギャラリースペースで地域連携型福祉プロジェクト「すみのわ」の企画する福祉作業所の作品を展示、すみだクリエイターズクラブとのコラボ商品の発売にも繋がっています。コロナ禍という苦境の中、講じた打開策が新しい展開を切りひらくこととなりました。

「まあいっか」の余裕でikkAを続けていきたい

2階は昭和の香りが色濃く残る和室。オープン当初とはテナントが変わり、現在は古本屋「甘夏書店」とキャンドル工房、そしてイベントスペース。甘夏書店は、建築や児童文学をはじめ店主のセンスがうかがえる、一風変わった品揃えが面白い。畳敷きの小宇宙といった趣で、自分の家のようにくつろいでしまいそうです。店名に込められた「帰ってきたくなる家」というコンセプトに深く納得させられる居心地の良さです。 ところで、コロナ禍で休業も経験したとよしまさんに、将来の夢について聞くと「オープンから10年、すごく良い日々だった。続けていけることがありがたいですね。とにかく今後も続けていきたい」と話してくれました。実は店名のikkAには「まあいっか」という裏のテーマがあるといいます。肩ひじ張って一生懸命になり過ぎると余裕がなくなってしまうから、「まあいっか」との気持ちでいれば余裕も生まれるとの考え。この店主の適度な余裕が居心地の良い空間づくりに一役買っているようです。

動画で見る「一軒家カフェikkA」

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